野城研究室に関心をもつ学生諸君へ


研究室紹介PDF


サステナブル建築研究の先達として、
野城研究室では、過去四半世紀以上にわたって、
建築のサステナビリティにかかわる研究に取り組んできました。
次のような方針で研究室が運営されています。


1 課題を解決するための知の探求をめざします。

いま学問は細分化してしまいました。 しかし、サステナビリティにかかわる課題がそうであるように、私たちが直面する課題群は、複雑で大規模な様相をもっており、特定の細分化された学問領域に蓄積された知だけでは課題が解けなくなってしまっています。 当研究室は、広い意味での「現場」に飛び出していき、そこで、現実の課題を特定したうえで、その課題を解くために、あれやこれやと知恵を絞り課題を解いていくことを目標にした研究室です 。こうした課題解決の努力を通じて、はじめて本質的な知が獲得できる、と考えています。 当研究室の戒めは、「単なる技術評論家になるなかれ」です。

2 境界を超えて取り組みます。

課題を解くために、あれやこれやと知恵を絞る過程では、既存の境界を超えて、さまざまな人々がもつ知と連携し、課題解決を導いています。 生産技術研究所は研究室同士の垣根が低く、情報、機械、化学、マテリアル、電気、応用物理など様々な研究室が横断的に連携し、課題を解いていくことが日常茶飯事に展開しています。 野城研究室も、他分野の研究室と様々なコラボレーションを展開しています。また、経済学研究科の藤本隆宏教授のグループとはものづくりに関する共同研究をすすめています。 さらに、建築、電機、建材、IT、エネルギー、金融関連企業とさまざまな産学連携プロジェクトも展開しています。 加えて、当研究室は、ロンドンのインペリアル・カレッジなど海外の大学とコラボレーションもすすめています。

3 自ら考え、自ら解いていく能力を尊びます。

萎縮は創造にとって最大の障害です。 のびのびと、各自の創造性を伸ばしてもらうことが、当研究室の教育方針です。 学生諸君それぞれには素晴らしい個性と才能があり、その創造性の伸ばし方は違いますので、おのおのがもつスタイルや文化を大切にしたいと考えています。 実際、いま研究室にいる諸君の国籍、出身地、文化、出身学校は多様で、そこに身をおいていただくだけで、多様性と自由性の重要さと可能性を学んでいただけると思います。 学生諸君からの問いかけには、徹底的に応えて、創造者が戦わねばならない孤独に打ち克ってもらえるように支援します。若い頃の逡巡や悩みや息抜きも将来の糧になります。 ただ、そうではなくて無為に過ごしてしまうことの結果責任は自分で負って下さることを学生諸君にはお願いしています。


【本研究室在室中に学生諸君に磨いて欲しい感性と能力】

1. じっくりと調べ考え、課題の定義ができる能力
2. 既存の学問・産業分野にこだわらず、知識を動員する知的活力
3. 試みながら、学んでいくことをためらわない挑戦力
4. 人の心の痛みが想像できる感性
5. 多様さを尊ぶ好奇心と包容力
6. 先頭にたつ勇気

もし、このような雰囲気が性に合うと思う諸君は、 野城研究室の門を叩いてください